人気のジョーダンシリーズは二次流通市場に出るなり、かなりのプレミア価格で売られているため、それほど目立たないお手頃なシューズは見すごしがちです。シャッタード バックボード 1 のようなシューズの発売で分かったことがあるとすれば、ただのデッドストックでも明日は宝物になっているかもしれないということです。お馴染みのカラーからクラシックなシルエットまで、どの価格帯にも存在する割得なジョーダンの中でも、特に値頃感のあるものをいくつかご紹介していきます。StockXの取り扱い商品の中から、お財布に優しいのにスタイルをブーストしてくれる一足を取り上げました。
注目すべき超お手頃なジョーダンはこちら。
割安なジョーダン
まずはStockXでよく取引されているジョーダン製品と比べれば、元々値ごろ感のあるラインアップから入っていきましょう。こちらの4色カラーのシューズは、小売価格かそれ以下で出品されています。
Jordan 3 SE Unite Fire Red
小売価格：23,100円（税込）日本発売日：2020年2月15日
平均リセール価格（過去12ヶ月 ）：19,100円（2020年6月23日現在）
2月にシカゴでオールスター・ウィークエンドが開催された際は、ジョーダンブランドの取引も賑わいました。Jordan 5 Retro Off-Whiteのような高額商品がStockXで法外なプレミアムをつけた一方で、人目を引かなかったリリースがありました。それがジョーダン3 SE ユナイト ファイア レッドです。このAJ3の配色は、過去最高ともいうべき条件をすべて備えています。ナイキのエレファントプリントに、シカゴ・ブルズにインスパイアされたカラー、ヒールタブに施されたクラシックなナイキ エアのブランドロゴが特徴です。ジョーダンとしてはかなり安くで手に入れることができます。
Jordan 4 Retro What The
小売価格：24,200円（税込）日本発売日：2019年11月23日
平均リセール価格（過去12ヶ月）：22,600円（2020年6月23日時点）
ナイキはダンクからKD4まで、定番の「What The」モデルを多くのシューズで採用してきました。ですが、意外にもジョーダンへの導入は遅く、ジョーダン4 レトロ「What The」の発売を待たねばなりませんでした。
このジョーダン4は、いいとこどりのシューズです。ジョーダン4の定番カラー（ファイアレッド、セメント、ミリタリーブルー）が、一つのスタイルに取り込まれています。平均リセール価格が高騰したセメントやファイアレッドと比べると、お手頃なジョーダンと言えるでしょう。過去1年間で、ジョーダン4 ファイアレッドとホワイトセメントのリセール時の平均上昇率は合わせて115％になったのに対し、ジョーダン4 レトロ「What The」は、小売価格をわずか1％上回るだけにとどまっています。ジョーダンの購入価格は時間の経過とともに上がることを考えると、将来を見越して小売価格プラスアルファで手に入れる絶好の機会です。
Jordan 1 Retro High Sports Illustrated
小売価格：17,280円（税込）日本発売日：2018年12月27日
平均リセール価格（過去12ヶ月）：18,200円（2020年6月23日時点）
「ブラックトゥ」はどれもこれも高額なわけではありません。ジョーダン1 レトロ ハイ スポーツ イラストレイテッドはブラックトゥの要素をすべて含みながら、驚くほど安価です。ここ1年で、つま黒のジョーダン1は、リセール価格が平均で778ドルの高値となりました。Jordan 1 Union La Black ToeやJordan 1 “Not For Resale”などのつま黒モデルは、小売価格の何倍にもなっています。ところが、ジョーダン1 スポーツ イラストレイテッドは、StockXで小売価格より少し高いだけのわずか173ドルで手に入れることができます。StockXに出ている値ごろなジョーダンの中でも、掘り出し物です。
Jordan 1 Retro High OG Defiant Couture
小売価格：18,900円（税込）日本発売日：2019年2月23日
平均リセール価格（過去12ヶ月）：14,900円（2020年6月23日時点）
値段にまどわされないでください。ジョーダン1 レトロ ハイ OG ディファイアント クチュールは、安価なジョーダン並みに抑えられた値段ながら、ラグジュアリースニーカーのエレガントさをすべて備えています。まずデザインからして、高級志向です。上部にあしらわれたレーシングストライプは、イタリア製スポーツカーの職人技を模したものです。高級レザーと厚めの生成色のソールが、このジョーダンが天の恵みであることを告げています。ジョーダン1 ディファイアント クチュールは、スタイルとコスパを兼ね備えた奇跡の一足です。
破格値のジョーダン
元から値ごろ感のあるものだけでなく、一度は高騰したものの今ではお求めやすくなっているシューズにも注目しました。StockXで小売価格の何倍にもはね上がったジョーダンが、今ではその何分の1かで購入することができます。以下はその代表例です。
Jordan 1 Retro High Pine Green Black
史上最高値：約42,900円（2020年6月23日現在）
最新の取引額：24,300円（2020年6月26日現在）
ジョーダン1 レトロ ハイ パイングリーン ブラックは、割と最近発売されたものですが、他のOGモデルと比べると破格値と言えそうです。クラシックなジョーダン1 ブレッド、ロイヤル、シャドウ（合計平均リセール価格467ドル）などと、ほぼ同じデザインを踏襲しています。黒の高級レザーのアッパーに、全体に施されたパイングリーンの切り替えが特徴です。発売前はStockXで400ドルの最高値をつけていましたが、今日ではほぼその半値となり、元から安かったのかと思ってしまうほどです。他の多くのジョーダン1のように、ときの経過とともに値上がりする可能性があることを考えると、大変お得です。
Jordan 7 Retro Patta Shimmer
史上最高値：約128,600円（2020年6月23日現在）
最新の取引額：約18,300円（2020年4月7日時点）
ナイキダンクが脚光を浴びている今こそ、ジョーダンを破格値で手に入れる絶好の機会です。5月初目には、ジョーダン7 レトロ パタ シマーは最高1200ドル（約12万8000円）の高値で販売され、平均価格は600ドルを超えていました。買い手にとっては幸いなことに、発売後は価格が下落し、お買い得なジョーダンとして以前より手に入りやすくなりました。10万台をつけていたので買い控えてしまっていた方も、今ならコレクションに加えるチャンスです。
Jordan 8 Retro OVO Black
史上最高値：約85,700円（2020年6月23日現在）
最新の取引額：41,300円（2020年6月26日現在）
今やトラヴィス・スコットが、ナイキのジョーダンブランドとのコラボを経て、スニーカー界を席巻しているのが実態ですが、トラヴィスよりずいぶん前にナイキからいくつものレトロジョーダンを発売した超大物スター、ドレイクも忘れてはいけません。
最近では、ジョーダン8、10、12にドレイクのOVOシリーズのフクロウのマークが入っています。ドレイクによる他のレトロシリーズと比べると、これまでで最も手の届く商品となっています。リセール価格は一時、850ドルまで急騰しましたが、その後平均で235ドルと、元値近くまで戻しています。OVOシリーズをお得に買おうと待っていた方は、今がその時です。この将来のお宝シューズは、ジョーダンの中でも割安で買い時です。
Jordan 2 Retro Just Don Beach
史上最高値：約182,200円（2020年6月23日現在）
最新の取引額：58,500円（2020年6月23日現在）
限定モデルのジョーダンでも、いつも手が届かないとは限りません。例えば、ジョーダン2 レトロ ジャスト・ドン ビーチは、発売直後のリセール価格が1700ドルと、大きく膨らみました。バター色の柔らかい高級タンブルレザーを使用し、シューズに合う「Just Don」キャップとセットで展開されたことから、高騰は予想されていました。ところが、発売からわずか4年後の現在は、小売価格以下で取引されています。2016年の発売日以来、欲しいものリストに載っていたのなら、今以上の買い時はありません。
