SNS世代を中心に爆発的な人気を誇る東京発ファッションブランド〈#FR2(エフアールツー)〉。ウサギがアイコンとなっており、風刺の効いた過激なメッセージとエロチシズムを漂わせる写真で話題を集めている。写真を軸にしたコミュニケーションに早くから着手し、インスタグラムを通じて世界で熱狂的なファンを獲得。業界の常識を覆す独自のビジネスモデルを構築し、瞬く間に世界的人気ブランドとなった〈#FR2〉とは。今回、ブランドの創設者であり、世界から注目を浴びる仕掛け人の石川涼氏にインタビューを敢行した。
- #FR2の創業経緯を教えてください。 世界が写真でコミュニケーションをする時代になっていくと気づいたから。特にInstagramがコミュニケーションのメインのツールになるんじゃないかと思い、Instagram発のブランドを創ろうと思って。そこで、2014年にブランドを立ち上げて、Instagramが世界に波及するのと共に成長してきた。
- クリエイティブに様々な表現方法がある中、RYOさんはなぜ写真とファッションを選ばれたのですか?
もともとそれしかやっていなかったので。 - ファッションに纏わる様々なコンテンツをインスタやインフルエンサーを通し、消費者に伝えていくのが特徴とも言える#FR2ですが、デジタル時代の若者・消費者たちの選択や行動に関してどのように思いますか? 日本に限らず、世界は日々変化していて変わりゆく環境の中で、欲しいモノが変わっていく。今はスマホがあり、世界中の人が同じものを見ることができる時代だから、世界中で欲しいモノが一緒になってきたと感じる。だから、その環境の変化に合わせた新しい戦略を常に考えてるね。
- #FR2は海外ブランドとのコラボレーションや海外でのポップアップなど、とにかくグローバル展開を積極的に行われているイメージがありますが、海外マーケットに関してどのように思いますか? 前の質問と重なる部分があるけど、とにかく日本国内だけのビジネスに未来は全くない。世界中で見ているものが一緒だから、グローバルに打ち出していかないと生き残れないと思っている。
- #FR2は今までストリート・スポーツブランド、アーティスト、インフルエンサーなど様々なコラボを実施されてこられましたが、コラボレーション相手の選択基準は何でしょうか?また今回StockXとのDropXは、どのようなきっかけで実現できたのでしょうか?
業種問わず、コラボレーションする相手にファンがいるかどうかだね。今回声を掛けてもらったStockXは僕らとは違う業界でビジネスのあり方も全く違うから、面白いと思って。 - RYOさんはスニーカーコレクターとしても有名でいらっしゃいますが、普段はどのような基準でスニーカーをご購入し、またはどのように毎日のスニーカーを選んで履いているのでしょうか? 基本的にはクラシックなモノが好きで買ってる。特にジョーダンシリーズが好きなんですよ。毎日のスニーカーはその日の気分で選んで履いている感じ。
- RYOさんの思い出のある一足、または最近の気になるスニーカーをご紹介してください。
思い出の一足
19歳の時(1994年)に地元のスニーカーショップでセール(7,000円くらい)で買ったエア ジョーダン 1のシカゴだね。 気になるスニーカー
気になるスニーカーというか、昨今のスニーカーマーケットの熱狂がどこまで続くか、その動向の方が気になる。 - 90年代から、東京のスニーカーシーンは世界全体のスニーカーカルチャーにとって大事な立ち位置になっていますが、RYOさんからの視点で、その東京のスニーカーシーンはどのように変化し、今はどこにあり、そしてどこに向かっていると思いますか? 今の時代におけるスニーカーは履くモノではなく売るモノに変化しつつあり、より投機目的の消費者が増えていく傾向にあると思う。投機入門的な意味合いが大きくなっていくのではないかと。