SNKRGIRLの壺阪編集長は、2000年代はじめから15年ほどアメリカにずっと住み、長いアメリカ生活で出会った様々な人達の中でも思い出深く、大好きな女性のスニーカーヘッズたちがいる。今回は、海外生活で初めて出会ったスニーカーヘッズの彼女たちについて、そして自身が思い入れのある一足について話してくれた。

 

初めて出会ったスニーカーヘッズは「NIKE AIR180」に夢中

たくさんの出会ったスニーカーヘッズさんの中でも特にお気にいりの出会いについて。

普通に道端で会っただけですが、その日のことは今でも鮮明に覚えています。

当時シアトルの学校に通っていた私は、ある日、友人と学校の近くを歩いている時、その友人の知り合いにばったり会いました。

挨拶をし始めた友人が、その知り合いに何やっていたのかと聞くと

「今、スニーカーを買って来たの。」

と嬉しそうに、しかもかなり自慢げに話していたことを今でも覚えています。

「見て！AIR180 買ったんだよ！」

と、袋からボックスを出し、歩道の真ん中でもお構いなしに箱を開けて、スニーカーを出して見せ始めました。それを見た私の友人も、羨ましそうに話していて、会話はそのスニーカーの話題で大盛り上がり。

当時の私は、「そんなに嬉しいものなのか。。。」と、ただその光景を見ていただけでした。

でも、その光景はずっと忘れておらず、なぜ今でも覚えているかというと、スニーカーにそんなに夢中になる女の子達に会ったことがなかったから。

スニーカーを収集したり、こだわりを持って様々なスニーカーを履いて楽しむ「スニーカーヘッズ」という人達の存在もあまり知らなかったこともあり、男性、女性といったジェンダーバイアスな見方というよりは、スニーカーについてキャッキャと盛り上がっている女の子達が純粋に凄く可愛いく見えたこと、スニーカーについて”アツい”事が新鮮だったことが理由でした。

「その趣味、何!?」

と、スニーカーに詳しい女の子達がめちゃくちゃ素敵に見えて、とてもキラキラしていました。そして、もちろん

「っていうか、そのスニーカー何 !?」

と、AIR180のデザインにも衝撃を受けました。