2016年のローンチ以来StockXは、業界最大手ブランド、本物のコレクターズシューズを売買するスニーカーヘッドのeコマースプラットフォームから、このカルチャーのリーディンググローバルマーケットへと進化を遂げました。現在では、ポケモンカードからPS5、KAWSのコレクターズアイテム、Kithのアパレルやアクセサリーに至るまで、あらゆるものがあります。StockXは10年足らずの間に、他では手に入らない最も人気の高い商品をいつでも手に入れることができるサイトになりました。これまでの各年の最大のリリースを振り返ります。
2016: Yeezy 350 V2 First Release Beluga
StockXの構想は2015年に生まれ、翌年の2016年2月にマーケットプレイスは正式にローンチしました。同年Adidasは、Kanye WestことYeとの最も有名なコラボ商品Yeezy 350 v2 Belugaで、フットウェアの世界的リーダーとして復活しました。このシューズはフルレングスのブーストクッションで究極の快適さと共に、スタイルも大胆なソーラーレッドと控えめなスチールグレー（ベルーガ）のゼブラストライプのニット生地が対照的なデザインです。鮮やかなオレンジのストライプに公式デザインを記念する「SPLY 350」の文字が埋め込まれています。
2017: Nike Off-White The Ten Collection
故Virgil Ablohのように、カルチャーに影響を与えたクリエイティブな人は珍しい。彼のライフワークはいくつもありますが、スニーカーでブレイクしたのはThe Tenとして知られる、2017年のNikeとのOFF-WHITEコラボレーションでした。このコレクションでは、最も有名なNikeのシルエット10種類を、DIYによる創造的なアプローチで作り上げました。コレクション開発の初期には創造性のプロセスの中で、カッターナイフでシューズを切るなど、彼独自のビジョンをシューズで表現したことは有名な話です。
The Tenのシューズはそれぞれ独自のスタイルとストーリーがありますが、コレクション全体のテーマがあります。例えば、シューレースの端には「SHOELACES」という文字が印刷されています。また、シューズの内側には、Virgil Ablohが特別にデザインした印刷が施され、彼がシューズの創作やそのニュアンス、誕生の地を称えています。このコレクションはファッション業界全体にとって大変重要な軌跡であり、2021年にはVirgil AblohとNikeが『ICONS “THE TEN” Something’s Off』と題した書籍でプロジェクトのストーリーの全容を語っています。
2018: FOG Essentials First Release
2017年StockXは、スニーカー以外の展開を始め、公式カテゴリーとしてストリートウェアを追加しました。初回は2017年、秋冬のコレクションでした。1年後に、同じファッションブランドのFear of Godは、アーストーンカラーとワイドフィット、簡単に重ね合わせできる、初回ESSENTIALSコレクションを発表しました。それ以来、Fear of God ESSENTIALSからシャツ、パーカー、ジャケット、ショートパンツ、レギンスなどをシーズンごとにリリースし、どんな組み合わせでもポイントを引きたたせるアイテムを提供しています。それは、Fear of God Essentialsのプルオーバー パーカーのロゴが証明しています。ESSENTIALSのブランドのロゴは、パーカーにピッタリなミニマルなデザインが特徴で、間違いなくスタイルがきまります。
2019: Michael Jordan 1986 Fleer Rookie #57
2019年にはStockXにトレーディングカードが追加されました。100年の歴史を持つトレーディングカードは、かつてのコレクターや熱狂的な新しいファンが加わってカードコレクションへの関心が再燃しました。
StockXに登場した最初の4枚のカードのうち1枚は、マイケル・ジョーダン1986年Fleerルーキーカード57番でした。この発売は33年前ですが、現代のトレーディングカード趣味時代（1980年～現在）、今年初めにドレイクが、ジョーダンのルーキーカードを探すために1986年Fleer Basketballの箱を破っていたほど、カードは希少です。1984～1985年のスターバスケットボールのセットにNBAのライセンス付きジョーダンのカードを初めて収納したものでしたが、1986年のマイケルジョーダンのFleerルーキーは、ホビーの領域を超え、これまで生産された最も象徴的なトレーディングカードの1つになり、ジョーダンの主要ルーキーカードと考えられています。
2020: Sony PlayStation 5 PS5 Blu-ray Edition Console
私たちのカルチャーは、時とともに進化を続けて、StockXも一緒に成長してきました。次世代ゲームの発売に先駆けて、2020年11月にXbox Series X/SとPlayStation 5を登場させ、2020年にエレクトロニクスのカテゴリーを導入したのもその一つでした。どちらも存在感がありますが「PlayStation5」の人気は圧倒的で、それを裏付けるデータも出ています。PlayStation 5 Blu-rayエディション本体（アメリカ専用プラグ）は、発売以来10万回以上の取引があり、スニーカー以外の商品では最も多く取引されている商品となっています。クラス最高のソリッド・ステート・ドライブによる、世界最高レベルのロードスピード、向上した触覚フィードバック、そして各種プラットフォームでも、話題を独占する新時代のゲームラインナップなど、PS5ほどカルチャー的インパクトのあるアイテムは、ほとんどなかったと言えるでしょう。さらに、パンデミックというタイミングの発売でもあり、刻々と変化するカルチャーの中で、その意義がどのようなものであったかが分かります。
2021: Jordan 11 Retro Cool Grey (2021)
2021年12月のJordan 11 Retro Cool Grayほど、波紋を広げたスニーカーはありません。Jordan 11 Retro Cool Grayが初めて発売されたのは20年前の2001年で、20年が経ちレトロとなりました。AJ11は1996年にジョーダンが、有名なスニーカーデザイナーのTinker Hatfieldに「光るバスケットボールシューズを作ってほしい」と依頼したことで誕生したことは有名です。Hatfieldドはその依頼を、光栄なことと受け止め、エナメルを重ね合わせて輝きを放つパテントレザーのオーバーレイを採用しました。こうして、初のエアジョーダン11を世に送り出しました。5年後にワシントン・ウィザーズでプレーしていたジョーダンが、このシューズの最初のバージョンを履きました。2020年には、レトロなオリジナルのクールグレーで、完璧なレプリカがリリースされ、世間を賑わせました。リリース後わずか7ヶ月間で、このシューズは115,000回以上StockXで取引されました。
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2022: Swatch x Omega
まだ2022年の半ばですが、高級時計メーカーOmegaと手頃な価格帯がブランドSwatchとのコラボほど、印象的なものはないでしょう。同じ親会社の両社は、時計の世界では長い歴史がありますが、最近リリースされた、Swatch x Omega Bioceramic Moonwatchほど注目を集めたアイテムはありません。4月上旬に発売されたこのコレクションは、オンラインでも店頭でもすぐに完売し、一部の小売店ではリリース時、大混乱になりました。
このリリースの熱狂的な反応は、SwatchとOmegaのコラボレーションが持つ歴史的な背景にあります。デザインは世界初の月面着陸に使用された、Omegaスピードマスター ムーンウォッチをベースにしています。従来のOmegaスピードマスター ムーンウォッチの価格は6,000米ドル前後であるのに対し、Swatch x Omega Bioceramic Moonwatchは、260米ドルという手頃な小売価格ながら、同じデザインのディテールを多く備えています。例えば、ムーンウォッチは、タキメーター目盛り付き、ベゼル、クロノグラフ、サブダイヤルの配置も同じで「dot over 90」のディテールがあります。さらに、Swatch x Omega Bioceramic Moonwatchのコラボでは、11の惑星にちなんだ12のカラーをイメージしたオプションが用意されています。最初のリリースを逃してしまっても心配いりません。2社の時計メーカーは、今後も一部のスウォッチショップで再入荷する予定だそうです。
