コレクティブル - 9 / 9, 2021

TOKYO TOY STORY Part 3 東京のおもちゃ文化を牽引するサブカルショップ

By sabukaru.online
https://sabukaru.online/

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RUSSET BURBANK – 東京を通して見るアメリカンヴィンテージトイ

Russet Burbank(ラセット・バーバンク)は、略してRBBとも呼ばれ、西洋文化をワンランクアップさせた日本の典型的な例です。東京の人気カルチャースポット 渋谷にお店を構えるRusset Burbankは、アメリカのヴィンテージトイを専門に取り扱う小型ショップです。

最近では、トイブランドに限らず数多くのブランドが、マクドナルドやミッキーマウス、マーベルといったアメリカを代表するブランドを取り入れています。Russet Burbankは、80年代ヴィンテージのマクドナルド ハッピーセットトイやアメリカで購入された昔ながらのディズニーのお土産、レトロなマーベルコレクションなど、古き良きおもちゃをすべて取り扱っています。他にも数百個のトイが所狭しと並んでいます。

またRusset Burbankには、東京の若者文化を牽引する代表者たちが集います。カーサービスの橋本 奎 氏やBoTTディレクターのTEITOとつながりを持ち、MIN-NANOとのコラボも実現しています。東京カルチャーが求めるものを理解するには、Russet Burbankの存在は見逃せません。

渋谷で迷ったらRusset Burbankに行ってみましょう。販売されているアイテムのほとんどは、日本製や日本限定品ではありませんが、どれも入手困難でアメリカでもなかなか目にすることのできないものばかりです。日本で西洋文化を味わえる貴重な体験になることでしょう。

SECRETBASE GINZA – 日本製オリジナルトイで新しいカルチャーを発信

東京の銀座にあるSECRETBASE GINZAは、Russet Burbankと同様に、アメリカントイや東京の若者文化と強いつながりを持っています。RBBとはまた異なり、より現代的でモダンなアメリカントイを扱っているのも特徴です。ヴィンテージ のアメリカントイというよりも、日本国内外のブランドとコラボしたオリジナルトイを中心に取り扱っています。

ゴールドのスポンジボブ フィギュアやモノクロのウルトラマンヴィラン フィギュア、X-RAYフィリックス フィギュアをはじめ、幅広いラインナップのアイテムが並びます。プレミアがついたフィギュアや、クラッシックな要素を取り入れたやカスタマイズフィギュアをお探しなら、SECRETBASEがおすすめ。ファッション界におけるトイやフィギュアとなると、世界屈指のショップです。ちなみに、このようなスタイルのトイを有名にしたのが、かなり早い段階で実現したKAWSとMEDICOM TOYのコラボです。

SECRETBASEは、数え切れないほどのオリジナルフィギュアを扱っていますが、それだけではありません。アメリカから輸入した文化的関連のあるトイが揃っており、マクドナルドのMC SUPERSIZEDシリーズからロン・イングリッシュのグリンコレクション、厳選されたファンコポップまで幅広く提供されています。

オリジナルでもアメリカントイでも、SECRETBASEなら必ずファンの希望を叶えてくれます。次回東京を訪れた際には、東京の観光スポットだけでなく、世界的なおもちゃ文化のホットスポットにも足を運んでみてください。

東京ToyCafe – 小さなカフェに溢れる膨大なコレクション

中目黒駅近くのビルにお店を構える東京ToyCafeは、スカイブルーのインテリアが目を引く小さなカフェです。このカフェのユニークな点は、高額なBE@RBRICKやレアなヴィンテージトイではありません。驚くほどのスターウォーズやバットマンアイテムが店内一面に並べられているのです。(BE@RBRICKやビンテージトイもありますが、すべてスターウォーズとバットマンコラボ限定です。)

一歩足を踏み入れると、日本最大級レベルのバットマンコレクションと実際のスターウォーズより多めのストームトルーパーの大群がお出迎え。想像をはるかに超えるバットマンとスターウォーズのグッズが揃い、バットマンの映画ポスターからストームトルーパーの限定フィギュアまで、あらゆるアイテムが並んでいます。その品揃えの豊富さからたちまち脚光を浴びました。

ファンがどっぷりとハマる底なし沼のようなこのカフェには、想像できないほどのお宝も隠れています。バットマンとコラボしたマクドナルドのパッケージやストームトルーパービールキット、1966年のバットマンをフィーチャーした段ボール(おそらく最も高価な段ボール)、そして年代物のストームトルーパーのピザハットボックスなど、面白いアイテムが溢れています。オーナーの上田悠詞氏は只者ではありません。なんと彼は自分でバットマンとスターウォーズ関連の映画作成までも手掛けました。

日本語に自信がないバットマン、スターウォーズファンは、カフェの扉を開けるのに躊躇してしまうかもしれませんが、心配ありません。カフェオーナーの上田さんは英語が堪能で、カフェでは英語のレッスンも行っています。新型コロナのパンデミックが終息したら、中目黒に足を運んで、ビールを飲みながら上田さんとコアな話で盛り上がりましょう。東京ToyCafeでしかできない貴重な体験です。

 

東京では毎日のように新しい話題が注目を集め、新作のおもちゃが誕生し、新しいショップがオープンしていくので、コアなおもちゃファンでも全ては把握しきれないのが事実です。人気のおもちゃをいち早く手に入れたしたとしても、その間にも新しいものが作られています。それが東京のおもちゃ文化の素晴らしさです。常におもちゃの世界基準を塗り替え続ける、終わりなきトンネルなのです。


当初は子供じみたニッチな文化と思われがちでしたが、今では急速に成長する企業や消費者を抱える巨大市場となりました。全ては、KAWSという1人のアーティストがレールを敷いたことで始まりました。これまでお伝えしてきた通り、KAWSはおもちゃ文化に関わる重要な人物であるだけでなく、ある意味では創始者の1人でもあります。KAWSが残した足跡がなければ、これまで紹介したショップやおもちゃは、今とは違っていたかもしれません。

今後BE@RBRICKを目にしたり、おもちゃの値段が高すぎると感じた時、MEDICOM TOYのコラボを見つけた際は、価格がすべてではないということを肝に銘じてください。間接的であっても、どのアイテムにも歴史的価値があるのです。

KAWSが日本のおもちゃ文化に、そして日本が世界のおもちゃ文化に与える影響はすべてつながっており、これからもつながりを持ち続けます。おもちゃファンの方もそうでない方も、ちょっと調べてみたり、新しい趣味としてはじめたり、文化の一部として一歩足を踏み入れてみてください。