3 / 6, 2022

国際女性デースペシャルインタビュー:森脇 緑 Midori Moriwaki

国際女性デーを記念して、様々なフィールで活躍する女性たちにインタビュー。 StockXオリジナルシリーズ第二弾は、モータースポーツ界を牽引する森脇緑さんが登場。

国際女性デーを記念して、様々なフィールで活躍する女性たちにインタビュー。 StockXオリジナルシリーズ第二弾は、モータースポーツ界を牽引する森脇緑さんが登場。

“世界中を駆け巡る”そんなことがまさにぴったりとくる女性実業家で、MIE RACING(エム・アイ・イー・レーシング)代表取締役 森脇緑さん。モータースポーツ界で活躍を続ける彼女は、今日も世界のどこかを飛び回り、モータースポーツが好きな若者ために、そして世界で活躍する女性のリーダーとして挑戦を続けている。このインタビュー通して、そんな彼女のルーツを知ることで、モータースポーツ界で活躍を続ける彼女の魅力を探る。

  • 簡単に自己紹介とご職業について教えてください。

森脇緑です。現在は、チェコ・プラハに本拠地を置くMIE RACING (エム・アイ・イー・レーシング)代表取締役として自身のチームを率いてレースに参戦しています。モータースポーツ界での仕事は長く、2003年頃からMotoGPのレースに参加をし始めて、4年ほど前からワールドスーパーバイク(スーパーバイク世界選手権)を自ら計画し、2019年にホンダ・レーシングとともに参戦しました。

  • モータースポーツ界での女性の活躍も増えてきているかと思いますが、まだまだ男性が好きなスポーツという印象が一般的にはありますが、そのようなモータースポーツ業界でキャリアを始めたきっかけを教えてください。

私は親子三世代のモータースポーツ一家で育ったので、私が今この業界にいるのはすごく自然なことのように思います。祖父の吉村英雄は、“ポップ吉村”の愛称で知られたオートバイチューニング技術者で、オートバイ部品・用品メーカー、ヨシムラジャパン創業者です。父の森脇護は、元オートバイレーサー、元レーシングドライバーで現オートバイチューニング技術者であり、二輪・四輪車用品・部品メーカー、モリワキエンジニアリングの創業者で、発明家でもあります。

  • 三世代モータースポーツ一家で、以前はお父様の創業されたモリワキエンジニアリングに所属され、現在はご自身のMIE RACING チームを率いてレースに参戦されているとのことですが、ご自身が感じている現在のお仕事の魅力はどんなところでしょうか?

私は、人の成長は前線で思考し、苦悩し、結果を出すプランを構築、実行、結果に結びつける事、またその目標が簡単でなく達成するには非常に難しく、また人の命を懸けているという責任とプレッシャーを感じながらでも結果に結びつけなければいけない所が使命と思って取り組んでいます。もしかするすると、魅力というよりは、人として一度取り組み、また人の命を預かる仕事ですので手を抜けないといった方があっているかもしれません。レースと聞くと華やか印象をもたれるかたも多いかと思いますが、実際はほとんどが綿密なプランニングの積み重ねなので、決して派手ではないんです。でも人との関わり合いが欠かせないところも魅力だと思います。

  • 現在のお仕事またはライフワークの中で、ご自身が大切にしていることはありますか?

不撓不屈の精神です。ワールドスーパーバイクの選手権チームの立ち上げや、日本人女性がチームを運営することは決して簡単なことではないですが、自分が決めて始めたことですので、まさに“不撓不屈の精神”で困難を乗り越え、強い意志を持って挑戦してきました。

  • 現在のご自身に影響を与えた方、インスパイアされた方はいらっしゃいますか?

やはり、先ほどもお話しした通り、モータースポーツ一家で育ちましたので、祖父と父の活躍をする姿を見てきたことは今の自分の活動に大きく影響しています。

  • いつも世界中を飛び回り、精力的に活動しておられる緑さんのオンとオフの切り替えはどのようなことをされていますか?

温泉や昔ながらの銭湯に行くのが好きです。スーパー銭湯で知らないお祖母ちゃんと脱衣所でたわいもない話をしてワイワイする事もあります。友人と冗談言いまくって爆笑する事も欠かせないですね。

  • 今回のインタビューが国際女性デーというテーマですので、今後ご自身が目指すまたは目標、このような存在になりたいなどお聞かせください。

私は、物事の大きさの大小は関係なく、自分が今できる人に伝えれる事をコツコツと続けていき、世界中で一歩踏み出せない女性がいらっしゃったら横に寄り添い一緒に歩んでいける存在であり続けたいですね。

  • 様々なフィールドで活躍し、これからの未来を一緒に切り開いていく女性へのメッセージをお願いいたします。

女性男性関係なく、皆それぞれの人生で我が道を歩んでほしいですね。人は人がいなければ生きれない弱い生き物で常に感謝のリレーをしてほしいと思っています。相反して、人生というのは誰かのために生きているのではなく、結局のところ一人である、だからこそ人を大事に、我を大事に生きてほしいです。

MIE RACING  Website